過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/24(土) 21:58:58.67 ID:s9qUNLnH0
*
雪の目が覚めたと聞いたのは、
それから二日経ってのことだった。
霧と一緒に、彼女に手を引かれながら絆は、
雪の病室を訪れた。
扉を開けると、ベッドの上に上半身を起こした
雪の姿が映った。
彼女は見えない目を二人に向けると、
嬉しそうに掠れた声を発した。
「絆、霧ちゃん……」
「お姉様!」
霧が駆け足で彼女に近づき、手を握る。
痩せていた。
やつれていた。
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