過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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:
三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/27(火) 19:46:09.13 ID:+6h/+PqS0
おそらくは絆に渡される前に、
何かがあったと思われる。
静かに言った絆を怯えたような目で見て、
彼女はそっと言った。
「どうして……謝るんですか?
驚くのは当たり前だと思いますが……」
「…………」
絆は気まずい沈黙に突入しようとした空気に
無理矢理割って入り、ベッド脇の椅子に腰を下ろした。
そしてまだ入り口で硬直している霧に向けて言う。
「霧、来いよ。何してるんだ」
椅子を引いてやると、霧は車椅子のバーリェから
視線を離せないらしく、口を半開きにしたまま
近づいてきて、椅子に腰を下ろした。
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