過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/27(火) 19:51:46.13 ID:+6h/+PqS0
「お帰りください……」
小さく震えながら少女が言う。
今にも泣き出しそうだ。
硬直したままの霧を置いて、
絆は手を伸ばして少女の頭にポン、と置いた。
ビクッ、と凄い勢いで少女が怯える。
しかし絆はそれを軽く笑い飛ばし、口を開いた。
「いいや帰らない。帰るときは『一緒』だ。
お前を迎えに来たんだ。俺はトレーナーだよ」
「トレーナー……? あなたは、トレーナーなのですか?」
「ああ、そうだ。お前をこれから育てることになる。
帰れだなんて悲しいことを言うな」
「…………」
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