過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/29(木) 18:13:22.71 ID:qPbJwa1+0
食事を作ってもらった、
風呂に入れてもらった、
人の手を借りたということは、
分かっているらしい。
迷惑をかけたということも分かっているようだ。
しかし、それに対する感謝の気持ちがないようだった。
当初の霧もそうだったが、
彼女の場合は我が強すぎたために、
そのような気持ちが隠されてしまっていただけだ。
それとはまた違うタイプの話だ。
無論、すまなそうな顔をしたり、謝ったりはしている。
しかしまるで空気を押しているかのような
……話していてそんな印象を受けるのだ。
圭は、しかしそんなことを考えながら
背中を向けた絆に、慌てて声をかけた。
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