過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/02(月) 20:03:58.93 ID:6Wpsnxgd0
「……くそっ!」
ギプスを嵌められた腕で、太ももを強く叩く。
「何が新世界のためだ……!」
「絆……」
絃が裏切ったことは既に聴かされている雪が、
しかし不安そうな声を発する。
「ここも、なくなっちゃうの……?」
絆は強く歯を噛んだ。
命が死んだ時に折った奥歯から、血が滲む。
「そんなことはさせるか……」
小さく呟いて、絆は渚に支えられながら立ち上がった。
「全員準備をしろ。戦闘だ!」
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