過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/06(金) 19:37:16.37 ID:tCTVvjTx0
何だそれは、と言おうとした瞬間、
周囲を全方位から揺るがす大地震が起こった。
高熱が空気中の水分を一気に膨張させ、
巨大な水蒸気爆発を起こしたのだ。
耳を塞いで悲鳴を上げた雪を、慌てて霧が支える。
グラグラと大恒王が揺れた。
絆自身も訳が分からなくなり、
操縦桿を必死に握り締める。
雪の管制を離れ、大恒王の背部ブースターが
いきなり全開に展開し、
鈍重な機体は空中に高速で飛び上がった。
「雪、しっかりしろ! 霧、操縦桿から手を離すな!」
「は……はい!」
震えている雪をシートに座らせ、慌てて霧が操縦桿を握る。
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