過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/09(月) 17:18:00.54 ID:KsGx2YfE0
「解剖の時、最後までずっとこれを
握っていたそうだ。
医師が指を切除するまで、離さなかったそうだよ」
「…………」
目薬を受け取って、絆は力なくその場に崩れ落ちた。
「私は、純粋に君を『尊敬』している。
一週間程しか触れ合っていないただの生体弾丸と、
ここまで『心』を通わせることが出来るのだからな。
それが恐ろしくもある」
「…………」
「君は異能者だ。もしかしたら、
この世界にはいてはならない人間なのかもしれない。
だが……だからこそ、我々には君が必要なのだよ。
それを理解して欲しい」
駈は絆に背を向けて、そして続けた。
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