過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/09(月) 17:19:18.79 ID:KsGx2YfE0
*
アバラを折ったらしく、体に大きな
コルセットを巻いた渚が、
俯き加減で病室に入ってくる。
絆は、渚の後ろにうかがうようについてきた霧と、
よろめきながら、足を引きずって入ってきた雪を見て、
先ほどからずっと見つめていた目薬を、
反射的にポケットに隠した。
「絆……大丈夫?」
雪が開口一番心配そうに口を開く。
絆は小さく笑うと、彼女達に向けて言った。
「こんな怪我何ともない。こっちに来い。
お前達は大丈夫なのか?」
「……雪ちゃんは、いくつか臓器の交換を
行いました。霧ちゃんは殆ど外傷も内傷もありません」
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