過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/12(木) 18:23:28.44 ID:Y7PtevAY0
*
「……そうでしたか。それでは、特務官様は
お姉様達に、圭お姉様がお亡くなりになったと
いうことをお伝えになっていないのですね」
「ああ」
絆は頷いて、駈が出て行った病室の中、
純を真正面から見た。
「酷なことをしたとは思っている。
しかし、真実を伝えるだけの言葉が、
俺にはどうしても思いつかないんだ」
「…………」
首を傾げて純は不思議そうに言った。
「どうしてですか? 隠さずに仰れば良いのでは?」
「…………」
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