過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/16(月) 19:32:18.50 ID://P1Hl+o0
立ち上がろうとして失敗した絆を見て、
純が代わりに立ち上がり、インターホンに近づく。
「はい、こちら273号室です」
彼女がそう言うと、通信の向こう側から、
どこか引きつった声が聞こえてきた。
『……絆特務官はいらっしゃるかしら? 椿です』
「はぁ、いらっしゃいますが」
純はそう言って首を傾げた。
「現在時刻は二十三時三十五分を回っております。
深夜帯でのご訪問は、原則としてお受けできないことに
なっております。
失礼ですが、私がご用件をお伝えいたします」
『バーリェが……! 私に意見するっていうの?』
押し殺した声を返され、しかし表情を変えずに
純は淡々とそれに返した。
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