過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/16(月) 19:33:30.31 ID://P1Hl+o0
彼女は横目で、また椅子に座り込んで
本を読み始めた純を睨むと、絆に言った。
「夜分遅く失礼しますわ。
少し、お話したいことがありますの」
「大丈夫だ。さっきはあの子が先走った。
ロールアウト直後だから、
世情にはまだ疎い。察してやってくれ」
そう言って、絆は体を引きずりながら
ソファーに腰を下ろした。
「こんな状態だから、セルフで勘弁してくれ。
冷蔵庫に冷えたコーヒーが入ってる」
「いただきますわ」
頷いて、椿は冷蔵庫から二つコーヒーの缶を
取り出すと、一つを開けて絆に差し出した。
それを受け取り、絆は前のソファーに
腰を下ろした椿を見た。
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