過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/16(月) 19:37:01.46 ID://P1Hl+o0
絆は、コーヒーの缶をテーブルに置いて息をついた。
そして口を開く。
「怖いよ。いつでも怖い。
怖くない時なんてないだろうよ」
純が本を読む手を止めた。
椿は体を乗り出して、意気込むように言った。
「なのにどうして、いつも戦うことができるのですか?
何があなたを、そこまで支えているのですか?」
「考えたことがないからな……」
困ったように呟いて、絆はそれに返した。
「敢えて言うとすれば……怖いから戦えているんだ。
戦わなければもっと怖い。
だから、俺は戦うことで
自我を保っていられるのかもしれない」
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