過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
1- 20
564:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/16(月) 19:37:47.18 ID://P1Hl+o0
「…………」

黙り込んだ椿に、絆は静かに続けた。

「死ぬのが怖くない人なんていないよ。
誰だって、バーリェだってそれは怖い。
押し殺して、隠そうとしているだけで、
誰だって心のどこかでは恐れおののいてる。
それは何もおかしいことじゃない」

手を止めたままの純を横目で見てから、更に続ける。

「そうだな……考えてみれば、
俺を支えているのは恐怖なのかもしれないな。
逆に言えば、恐怖がなければ、
俺は今ここにいなかったかもしれない」

「怖いから戦う……」

繰り返して、椿は自嘲気味に笑ってみせた。

「随分と卑屈な考え方ですわね」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
777Res/564 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice