過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/16(月) 19:37:47.18 ID://P1Hl+o0
「…………」
黙り込んだ椿に、絆は静かに続けた。
「死ぬのが怖くない人なんていないよ。
誰だって、バーリェだってそれは怖い。
押し殺して、隠そうとしているだけで、
誰だって心のどこかでは恐れおののいてる。
それは何もおかしいことじゃない」
手を止めたままの純を横目で見てから、更に続ける。
「そうだな……考えてみれば、
俺を支えているのは恐怖なのかもしれないな。
逆に言えば、恐怖がなければ、
俺は今ここにいなかったかもしれない」
「怖いから戦う……」
繰り返して、椿は自嘲気味に笑ってみせた。
「随分と卑屈な考え方ですわね」
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