過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/16(月) 19:40:19.13 ID://P1Hl+o0
表情を落としたまま、椿はそう言って席を立った。
「そろそろ戻りませんと。お時間をとらせてしまい、
申し訳ありませんでした」
「いいんだ、気にしないでくれ」
そう言って、絆は一言付け加えた。
「……バーリェを大事にするんだ。
使い捨ての消耗品だろうと、この子達には心がある。
今はおぼろげでいい。理解してくれ」
「正直……まだよく分かりません」
椿は俯いてそう言った。
「ですが、何となく……
『理解してみよう』という気になりました」
軽く微笑んで、椿はドアの開閉ボタンを押した。
「では」
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