過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/22(木) 20:22:18.94 ID:sON2xcHy0
静かに聞かれ、絆は息を殺して彼に言った。
「……俺のバーリェは、
人殺しをさせるために育てたんじゃない」
隣でそれを聞いていた渚が息を呑む。
駈は、しかし「何を言われているのか分からない」と
いう顔をしてそれに答えた。
「人殺しではない。これは『粛清』だ」
「同じことだ。『俺達』から見れば、粛清も、
人殺しも同じことなんだよ。
あんた達は、元老院は、沢山のスラムの人を殺して、
そのせいで都市一つ、何十万人って命を失ったって、
何も感じてないだろう。
それって、人殺しってことなんだよ。『俺達』の間じゃ」
数人のトレーナーが唾を飲み込む。
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