過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/19(木) 19:13:11.57 ID:Xk7rhViu0
呆然とした絆の方を向いて、桜はそっと微笑んだ。
「また会いましょう。あなたが、
まだ無事でいられたら。
そして、私達が、まだこの次元に存在していることが
許されれば。また」
ズキッ、と絆の胸が痛んだ。
呻いてしゃがみこんだ絆の前で、
桜はぼんやりと歪み、そして掻き消えた。
「待て……よ……」
胸を抑えて手を伸ばす。
しかし絆は、体から急速に力が抜けていくのを感じ。
抗いがたい倦怠感に、ゆっくりと目を閉じた。
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