過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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641:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/21(土) 21:43:30.67 ID:+IntTbT/0
それは怒りから来たものだったのか、
それとも恐怖から来たものだったのか、
それは純には分からないことだった。

慌てて手を背後に隠し、純は食い下がるように続けた。

「私は死ぬつもりはありません」

「いや、お前は死ぬつもりだ。
そしてその事実を、心のどこかで恐怖もしている。
いくら死を覚悟していると口で言ったって、
お前は死んだことがないんだ。怖いに決まってる」

「それは単なる憶測です」

「憶測じゃない。何故なら、俺も怖いからだ。
怖い者同士、気持ちはよく分かる」

「……怖いなら同乗する必要は
どこにもないのではないでしょうか?」

絆は息をついて、腕組みをしてこちらを見た駈を一瞥した。


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