過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/04/24(火) 22:19:07.82 ID:2BLGZ8KQ0
雪が口や鼻から血を流しながら、
必死に操縦桿を握る。
一拍遅れ、戦劫王を中心に、
凄まじい勢いで天に向かって
火柱が膨れ上がり、飛んだ。
それは数十秒も立ち上り続けると、
やがて唐突に消えた。
ズゥゥン……と重低音を立てて、
前兆五百メートルはある化物が
横薙ぎに砂の中に倒れこむ。
そこで雪が激しく咳をして、操縦桿から手を離した。
大恒王が彼女の制御を離れて、
ブースターの点火を止めて落下し始める。
絆は慌てて操縦桿をひねりこみ、設定を変え。
補助ブースターを起動させながら、
鈍重な機体を真下に不時着させた。
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