38: ◆H7NlgNe7hg[saga]
2012/03/22(木) 20:42:52.49 ID:cM3guj51o
しかし、納得はいかずともソコはほら、しきたりとかを重んじる連中なわけで“命令”と言えば口を塞ぐ他なかった。
良いね。命令。
今までは気を使ってあまり実行したことはなかったけれど、実に気分が良い。
39: ◆H7NlgNe7hg[saga]
2012/03/22(木) 20:43:18.89 ID:cM3guj51o
魔王「お……これはこれは、壮観な眺めだね」
景色に変化があった。
大平原から大量の砂埃が舞い、地鳴りのような音が世界を揺らす。
40: ◆H7NlgNe7hg[saga]
2012/03/22(木) 20:43:45.24 ID:cM3guj51o
大臣「魔王様……まもなく、騎兵将軍が謁見に参られます」
魔王「うん。ここから見えてる。見てご覧よ、ハハッ。栄えある第一騎兵軍総出で来たらしい」
41: ◆H7NlgNe7hg[saga]
2012/03/22(木) 20:44:12.38 ID:cM3guj51o
─魔王城 謁見の間─
42: ◆H7NlgNe7hg[saga]
2012/03/22(木) 20:44:38.86 ID:cM3guj51o
魔王「楽にしなさい」
デュラ「ハッ」
43: ◆H7NlgNe7hg[saga]
2012/03/22(木) 20:45:05.60 ID:cM3guj51o
大臣「将軍。魔王様の御前で帯刀しているのは如何なものかと」
玉座の横で起立しているガーゴイルが口出しをしてきた。
デュラハンは自分の身の丈ほどもある、巨大な剣を背中に背負っている。
44: ◆H7NlgNe7hg[saga]
2012/03/22(木) 20:45:32.76 ID:cM3guj51o
とかなんとか言っちゃって。
ならば、その体中から湧き出ている殺気はどう説明するのだろう。
わたしが気付いていないとでも思っているのだろうか。
45: ◆H7NlgNe7hg[saga]
2012/03/22(木) 20:45:59.45 ID:cM3guj51o
魔王「で、将軍。話しとはなにかな? 面白い話だと嬉しいけど」
デュラ「閣下。茶化さないでいただきたい」
46: ◆H7NlgNe7hg[saga]
2012/03/22(木) 20:46:25.72 ID:cM3guj51o
これはもう端から話し合う気などないのだろう。
だとすれば、わたしとしても無駄な時間は使いたくないのだけど……はあ、面倒だ。
これからもこう言ったことがあるだろうから、色々と手を打たねばならない。
47: ◆H7NlgNe7hg[saga]
2012/03/22(木) 20:46:52.96 ID:cM3guj51o
魔界の広さが人間界の1/10とは言え、決して狭いわけではない。
人間界が広すぎるのだ。
魔界が狭いから領土を拡大したいのじゃない。
48: ◆H7NlgNe7hg[saga]
2012/03/22(木) 20:47:19.58 ID:cM3guj51o
デュラ「しかし──」
魔王「──将軍。魔王であるわたしは命令を下したよ。それとも……文句があるのかな?」
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