43: ◆H7NlgNe7hg[saga]
2012/03/22(木) 20:45:05.60 ID:cM3guj51o
大臣「将軍。魔王様の御前で帯刀しているのは如何なものかと」
玉座の横で起立しているガーゴイルが口出しをしてきた。
デュラハンは自分の身の丈ほどもある、巨大な剣を背中に背負っている。
44: ◆H7NlgNe7hg[saga]
2012/03/22(木) 20:45:32.76 ID:cM3guj51o
とかなんとか言っちゃって。
ならば、その体中から湧き出ている殺気はどう説明するのだろう。
わたしが気付いていないとでも思っているのだろうか。
45: ◆H7NlgNe7hg[saga]
2012/03/22(木) 20:45:59.45 ID:cM3guj51o
魔王「で、将軍。話しとはなにかな? 面白い話だと嬉しいけど」
デュラ「閣下。茶化さないでいただきたい」
46: ◆H7NlgNe7hg[saga]
2012/03/22(木) 20:46:25.72 ID:cM3guj51o
これはもう端から話し合う気などないのだろう。
だとすれば、わたしとしても無駄な時間は使いたくないのだけど……はあ、面倒だ。
これからもこう言ったことがあるだろうから、色々と手を打たねばならない。
47: ◆H7NlgNe7hg[saga]
2012/03/22(木) 20:46:52.96 ID:cM3guj51o
魔界の広さが人間界の1/10とは言え、決して狭いわけではない。
人間界が広すぎるのだ。
魔界が狭いから領土を拡大したいのじゃない。
48: ◆H7NlgNe7hg[saga]
2012/03/22(木) 20:47:19.58 ID:cM3guj51o
デュラ「しかし──」
魔王「──将軍。魔王であるわたしは命令を下したよ。それとも……文句があるのかな?」
49: ◆H7NlgNe7hg[saga]
2012/03/22(木) 20:47:45.77 ID:cM3guj51o
魔王「なければ下がりなさい。大群を率いての謁見、ご苦労だった」
デュラ「小娘が……」
50: ◆H7NlgNe7hg[saga]
2012/03/22(木) 20:48:13.27 ID:cM3guj51o
魔王「ん? なにかな? 良く聞き取れないが」
デュラ「小娘が粋がるなよ……」
51: ◆H7NlgNe7hg[saga]
2012/03/22(木) 20:48:47.37 ID:cM3guj51o
小娘。小娘ねえ……いや、自分でもわかっていることだけれど。
面と向かって言われると少しだけ苛つくよね。
わたしだって好きで小娘をしているわけじゃない。
52: ◆H7NlgNe7hg[saga]
2012/03/22(木) 20:49:08.30 ID:cM3guj51o
魔王「それで……将軍。君は一体どうしたいのかな?」
デュラ「知れたこと。貴様を斬って、俺が魔王となろう」
53: ◆H7NlgNe7hg[saga]
2012/03/22(木) 20:49:34.78 ID:cM3guj51o
デュラ「ククッ……ここまですんなり行くとはな」
背中に担いだ大剣を抜こうとするデュラハン。
ちょっと、ちょっと。ここで闘うつもりなの? それは困る。
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