814: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/04/29(日) 04:58:42.27 ID:jmvVVAQ4o
アスモ「……」
アルカ「……」
815: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/04/29(日) 04:59:09.76 ID:jmvVVAQ4o
アルカ「近頃は忙しく、ご尊顔を賜る機会もなかったもので。お元気でしたか?」
アスモ「よう言う。であれば、今からでも遅くはない。直接に部屋を訪ねてみてはどうよ」
816: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/04/29(日) 04:59:56.92 ID:jmvVVAQ4o
アスモ「あれはあれで、先が楽しみな女子よ」
アルカ「……さすがは色欲を司る大悪魔。中々に広い趣味をお持ちで」
817: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/04/29(日) 05:00:49.96 ID:jmvVVAQ4o
アルカ「正直に申し上げれば、魔王様と御大の会合は色々と考えさせられるものなのですよ」
アスモ「ほう」
818: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/04/29(日) 05:01:32.93 ID:jmvVVAQ4o
アスモ「これは偶然よ。魔王が興味本位の暇つぶしでこの部屋を見つけ、訪れたに過ぎぬ」
アルカ「なんとも……」
819: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/04/29(日) 05:02:22.46 ID:jmvVVAQ4o
話しの核心。
アルカードはこの話しをする為だけに“四王”と言う立場でありながら、単身で魔王城最地下にあるアスモデウスの間へとやって来た。
通常であれば、アルカードのような地位を持つ者は気軽に行動出来ない。
820: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/04/29(日) 05:02:48.71 ID:jmvVVAQ4o
アスモ「魔王が気に入らぬか」
アルカ「……ええ」
821: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/04/29(日) 05:03:36.98 ID:jmvVVAQ4o
アルカ「今回の魔王様の命令は、私の自由を著しく奪うものですので……」
アスモ「誅するのかの」
822: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/04/29(日) 05:04:15.15 ID:jmvVVAQ4o
アスモ「余は魔王が誰であれ、傷が癒えるまではこの玉座に座すと約定を交わしておる」
アルカ「傷の具合は如何なものですかな?」
823: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/04/29(日) 05:04:43.48 ID:jmvVVAQ4o
アルカードはアスモデウスの言葉をそう捕らえた。
そしてそれは間違いではない。
アスモデウスは誰に肩入れするつもりもなかった。
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