過去ログ - 魔王「わたし、もうやめた」
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957: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/06/01(金) 06:57:04.14 ID:NWsbYAFGo
 そう言ったアラクネの顔に、意地悪なものは含まれてなかった。
 わたしの身を案じてそう言っているのだろうと理解できた。

 少しだけ。
 いやかなり勿体ないとは思ったけれど、ほんの少しの沈黙の後に、うんと頷いた。
以下略



958: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/06/01(金) 06:57:31.30 ID:NWsbYAFGo

 ゴクリと喉が鳴る。
 正直に言って喉は渇いてる。

 が、胃は痛い。燃えるような痛みを発し続けているし吐き気は尚も現在進行形で襲ってきている。
以下略



959: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/06/01(金) 06:58:08.44 ID:NWsbYAFGo

 冷たくって、ほろ苦くって、でもとっても甘い。
 じいん、と身体に染み渡るような感覚を覚えた。

 ──美味しい。
以下略



960: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/06/01(金) 06:58:35.01 ID:NWsbYAFGo

アラクネ「飲み終わったらまた横になって下さいね。その方が楽ですから」

魔王「うん」

以下略



961: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/06/01(金) 06:59:36.03 ID:NWsbYAFGo

 ゆっくりと体を倒してベッドへと横たわる。
 確かにこの体勢は楽だ。

 けれど、もし眠ってしまって吐き気が来たら……と思うと怖くて眠れない。
以下略



962: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/06/01(金) 07:01:00.69 ID:NWsbYAFGo

魔王「ひゃっ」

 びっくりした。
 それはとても冷たくて、
以下略



963: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/06/01(金) 07:02:06.44 ID:NWsbYAFGo

アラクネ「苦しいかもしれませんが、少しだけ眠って。そして起きたら少しだけご飯を食べるんです」 

 なんとなく、言い返せなかった。
 アラクネの言う通りにした方が良い気がした。
以下略



964: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/06/01(金) 07:02:34.60 ID:NWsbYAFGo

 そう返事をして目を閉じる。
 意識はすぐにまどろみ、わたしは眠りについた。

 良かった。
以下略



965: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/06/01(金) 07:07:44.94 ID:NWsbYAFGo

 おわーり。ありがとうございました。

 また友だちが絵をくれたので自慢がてらあっぷしました。
 kie.nu
以下略



966:VIPPERにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/06/01(金) 08:02:38.99 ID:1M0mGhOIO
おつんつん


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