987: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/06/05(火) 06:36:16.79 ID:7iu+BaMYo
アラクネ「えーっとですね、これらの材料を使って作るものがですね、二日酔……えーっと、魔王様の今の体調を回復する効力があるんですよ」
魔王「……」
988: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/06/05(火) 06:36:43.03 ID:7iu+BaMYo
アラクネ「“味噌汁”と言うものなんですがね、いやー美味しいのなんの。私も先ほど味見をしたのですが、魔界にはない味わいでしたよ」
魔王「ゴクッ……」
989: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/06/05(火) 06:37:09.62 ID:7iu+BaMYo
魔王「はあ、はあ」
アラクネ「ふふ」
990: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/06/05(火) 06:37:36.00 ID:7iu+BaMYo
魔王「おお……」
嗅いだことのない、良い匂い。
食欲なんてまったくなかったわたしの胃が、びっくりしている。
991: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/06/05(火) 06:38:23.89 ID:7iu+BaMYo
アラクネ「その具も食べれますからね?」
魔王「こ、これか」
992: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/06/05(火) 06:38:50.10 ID:7iu+BaMYo
魔王「はむはむ……」
おっ。柔らかい。
殻と違って、とても柔らかくて、でも弾力があって、ぐにぐにしてて。
993: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/06/05(火) 06:39:16.38 ID:7iu+BaMYo
魔王「ぷはー……ご馳走様でした」
アラクネ「お粗末様でした。どうです? 体調の方は」
994: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/06/05(火) 06:39:46.83 ID:7iu+BaMYo
アラクネ「あとは、水分を摂りつつ眠れば明日にはケロっと治ってますよ」
魔王「風邪と言うのはそんなに簡単に治るのか?」
995: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/06/05(火) 06:40:13.65 ID:7iu+BaMYo
魔王「情けないところを見せてしまったな」
アラクネ「なんのなんの。魔王様のおしめも換えたことがあるんですよ? これ位──」
996: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/06/05(火) 06:41:33.20 ID:7iu+BaMYo
有無を言わさず、また額に冷たいタオルを置いてくる。
くそう。
最後の最後で、知りたくもない事実を知ってしまった。
997: ◆H7NlgNe7hg[saga sage]
2012/06/05(火) 06:42:36.79 ID:7iu+BaMYo
おわーり。
次スレを建ててきます。
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