過去ログ - 長女「は? 婿養子?」母「そうよ」
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1: ◆WPwc2pN1N6[sage saga]
2012/03/22(木) 15:01:27.93 ID:0GuuE6fI0
長女「いや、どういうこと?」
母「男君って知らない? 一回くらいは会ってると思うんだけど」
次女「あー、いたっけ?」
母「最近、事故でご両親を亡くしてね。親戚もいないから、天涯孤独の身になっちゃったの」
長女「それで、なんで婿養子なのよ!」
母「あんたたちもいい年じゃない? 養子ってのもどうかと思ってね」
三女「私、まだ学生……」
長女「そうよ。私だって勤めて数年も経ってないし」
次女「知らない人といきなり結婚とかないわー」
どん。
母「……実家暮らしのくせに、偉そうに言うわね」
長女「お金入れてるからいいじゃない」
次女「横暴だよねー、家事だって三人でやってるのに」
三女「……大学だって国立大で、学費も奨学金」
母「……」
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2: ◆WPwc2pN1N6[saga]
2012/03/22(木) 15:02:41.31 ID:0GuuE6fI0
母「あのね、そのご両親というのが、お父さんがお世話になった方なの」
三女「……死人に口無し」
母「遺言を交わしていたみたいね」
3: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/03/22(木) 15:03:20.79 ID:0GuuE6fI0
たたたっ
男「は、はーい」
4: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/03/22(木) 15:03:59.52 ID:0GuuE6fI0
三女「四つも離れていたら、ババァだと」
長女「おい、おい、ふざけんなよ」
次女「おー、こわこわ」
5: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/03/22(木) 15:04:31.78 ID:0GuuE6fI0
スパーン。
長女「男くん、いる!?」
男「は、はい!?」
6: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/03/22(木) 15:05:16.24 ID:0GuuE6fI0
男「あの、皆さんも、おきれい、ですよ?」
次女「あー、無理にほめなくてもいいの」
男「す、すみません」
7: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/03/22(木) 15:06:11.83 ID:0GuuE6fI0
男「ふぁ」
三女「眠いの?」
男「す、すみません」
8: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/03/22(木) 15:06:43.57 ID:0GuuE6fI0
翌朝。
長女「……ふぁふ」
母「おはよう」
9: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/03/22(木) 15:07:21.15 ID:0GuuE6fI0
長女「えーっと、ちょっと待って。男くんが、料理も得意、それはいい」
次女「いただきまーす」
長女「ちょっと待ちなさい! 男くんはどこへ行ったわけ?」
10: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/03/22(木) 15:08:00.08 ID:0GuuE6fI0
夜。
長女「ただいまー」
三女「……お帰り」
11: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/03/22(木) 15:08:42.14 ID:0GuuE6fI0
数時間後。
長女「……歓迎会って言ったわよね」
次女「言ったわね」
12: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/03/22(木) 15:09:12.90 ID:0GuuE6fI0
長女「かぎ、開いてるわよ!」
男「す、すみません」
長女「……」
13: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/03/22(木) 15:10:11.84 ID:0GuuE6fI0
長女「集合!」
ささっ
長女「……あのさ」
14: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/03/22(木) 15:10:58.79 ID:0GuuE6fI0
男「すみません! そんなつもりじゃなくて……」
長女「いやそもそもさ、久しぶりに住所とか……どういうこと?」
男「……あの、お母様から聞いていないんですか?」
15: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/03/22(木) 15:11:56.06 ID:0GuuE6fI0
長女「婿養子は?」
男「はい?」
長女「だから、婿養子の話よ! 私達のうちの誰かと結婚しに来たんじゃないの?」
16: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/03/22(木) 15:12:41.06 ID:0GuuE6fI0
娘達へ。
とりあえず、ごめんねっ。お父さんが世話になったのもそうだけど、
私の事務所でやっちまった時に、フォローしてくれた人の息子なのよ、男くん。
17: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/03/22(木) 15:13:18.33 ID:0GuuE6fI0
長女「……くそババァ」
次女「ないわ〜。自分がとっ捕まりそうになったから、こっちに回したと」
男「あ、あの……」
18: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/03/22(木) 15:14:34.06 ID:0GuuE6fI0
長女「だからさ、今日だって、歓迎会よ? 新しい人だから、歓迎しているの」
男「……」
次女「どのくらい協力できるか分からないけど、一緒に住むんだしー」
19: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/03/22(木) 15:20:59.80 ID:0GuuE6fI0
深夜。男は就寝。
長女「……とは言ったけど、実際どうする?」
20: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/03/22(木) 15:21:48.62 ID:0GuuE6fI0
長女「でも、男くんの意思はどうなるのよ」
次女「別に良くない? 本人にその気はないけど、それが返済の条件だって言うんだから、誰かがするわけだし」
長女「つまみ食いとか言ってるバカがいるから、男くんの考えが重要だと思うわけよ」
21: ◆WPwc2pN1N6[saga sage]
2012/03/22(木) 15:22:59.06 ID:0GuuE6fI0
長女「だから、男くんがあんたと結婚したいっつったら、それを尊重するわ」
次女「ありえないでしょー」
長女「その代わり、誰が結婚しても、三人ともリスクを負う。そういうことにすると」
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