過去ログ - 男は安価剣に呪われて、伝説を残すため旅をするようです。
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(チベット自治区)
[saga]
2012/03/22(木) 18:43:11.52 ID:FFA+bc7x0
アンカー「……街中で何やってんだお前」
男「追跡だよ。僕のおじいちゃんが、気付かれない様に進むにはこうやって這いつくばって移動するのが一番だって。ほふく前進っていうらしいよ」
アンカー「……」
心なしか魔剣に馬鹿にされたような気がするが、気のせいだろう。しかし、この歩行技術は気付かれない筈のものなのにどうして注目を集めているのだろうか。不思議だ。
それはともかく、僕の予想した通りあの鎧の男は冒険者であったようで、僕はようやく冒険者ギルドに入る事が出来た。
ギルドの中は大きな酒場、といった店構えでアルコールの匂いが鼻についた。真昼間からよく呑めるな……と感心しつつ僕はカウンターに向かう。
アンカー「おぉ! 何百年経っても店構えは変わらないな!」
男「あんた、何年前の人間だよ」
アンカー「そんなことは忘れた。さて、さっそく登録するぞ! 俺様のカードは流石にもう使えないだろうしな」
男「へいへい」
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