過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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263: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/04/20(金) 22:11:59.02 ID:p8wnnUGU0
「なんにしても、無事に帰ってきてくれてよかった、さやか。
 ……それで、まどかは助けられたのか?」

怪我をして、十分に動けないであろうさやかを守るように、杏子は周囲を警戒しながら飛ぶ。

「まどかの身体は死んじゃってたけど……それでも、ソウルジェムは助けられたよ。
 とりあえず、よかったかな……ぁ、くぅっ!」

さやかの声は弱弱しくて、更に声には苦悶が混じる。
機体はオートパイロットに任せてあるが、この先の戦場を越えるのはそれでは不可能だ。
かといって、今の状態のさやかには任せられない。どうにかする必要があった。

「さやか、まどかのソウルジェムと一緒に、機体を捨ててこっちに移れ。
 その傷じゃあ、それ以上は無理だ」

「……そうだね、残念だけど……そうするしか、ないか。
 折角託して貰ったのに、ごめんね、カーテンコール。ここまでありがとう」

(こんなふがいない乗り手で、ごめんね)

キャノピーを開放。キングス・マインドに乗り移ると同時に、機体の自爆コードを作動させる。
カーテンコールは、人類の英知の結晶。
それをバイドやインキュベーターの手に与えることだけは、避けなければならなかった。

――待って、さやかちゃん。

けれど、それを止めたのはまどかの声だった。


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