過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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◆HvWr2kWl99Dz
[saga sage]
2012/04/20(金) 22:11:59.02 ID:p8wnnUGU0
「なんにしても、無事に帰ってきてくれてよかった、さやか。
……それで、まどかは助けられたのか?」
怪我をして、十分に動けないであろうさやかを守るように、杏子は周囲を警戒しながら飛ぶ。
「まどかの身体は死んじゃってたけど……それでも、ソウルジェムは助けられたよ。
とりあえず、よかったかな……ぁ、くぅっ!」
さやかの声は弱弱しくて、更に声には苦悶が混じる。
機体はオートパイロットに任せてあるが、この先の戦場を越えるのはそれでは不可能だ。
かといって、今の状態のさやかには任せられない。どうにかする必要があった。
「さやか、まどかのソウルジェムと一緒に、機体を捨ててこっちに移れ。
その傷じゃあ、それ以上は無理だ」
「……そうだね、残念だけど……そうするしか、ないか。
折角託して貰ったのに、ごめんね、カーテンコール。ここまでありがとう」
(こんなふがいない乗り手で、ごめんね)
キャノピーを開放。キングス・マインドに乗り移ると同時に、機体の自爆コードを作動させる。
カーテンコールは、人類の英知の結晶。
それをバイドやインキュベーターの手に与えることだけは、避けなければならなかった。
――待って、さやかちゃん。
けれど、それを止めたのはまどかの声だった。
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