過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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◆HvWr2kWl99Dz
[saga sage]
2012/03/26(月) 21:43:57.38 ID:esq9dg8G0
「きっと、ゆまちゃんもそれで生き返ったのね」
「ゆまちゃん?誰なんですか、それって」
一通り納得することができた。
自分が今どうしてここに存在しているのか、答えを得た。
事実であるかどうかはわからなくとも、それは二人にとって納得のできる答えだった。
「新しい仲間よ。彼女のことも後で紹介するわ。……でも、今は先にやることがあるわ」
そう、今は悠長に話をしている場合ではないのだ。
こうしている間にも、再びバイドが襲撃をしかけてくるかもしれない。
既にバイドは太陽系内部に広く領土を伸ばし、侵略と増殖を始めている。
一度撃退したとは言え、またすぐに勢いを取り戻して戻ってくるだろうことは用意に想像できた。
「そうでしたそうでしたっ!あたしもそれできたんだ。マミさんに会えたなら丁度よかった。
あたしも、また一緒に戦わせてくださいよ、ね。マミさんっ!」
「さやか……でも、もう貴女は魔法少女じゃないんでしょう?」
それはすなわち、魔法少女の特性であるサイバーコネクトを介した機体操縦が不可能だということで。
まるで自分の身体であるかのように、機体を動かすことはできないという意味であった。
「それでも、戦えます。機体の動かし方は忘れてない。戦い方だって、覚えてる」
「……死ぬかも、しれないわよ」
「人類皆が生きるか死ぬかの瀬戸際なんですから。今命を張らないで、いつ張るって言うんですか!」
そう、これが美樹さやかだった。
どれほどの絶望に打ちひしがれても、戦う力を失っても。
それでも、諦めない。戦う意思と覚悟は挫けない。折れない。
そんなさやかを、マミは懐かしくも、そして頼もしくも思っていた。
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