過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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30: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/03/26(月) 21:45:37.36 ID:esq9dg8G0
「諦めるか。諦めて……たまるかぁっ!」

頭上から、そして真下から次々にバイドが現れては、再び液面に沈む。
その身体そのものを武器にして、迫る。
更にはバイドから放たれるもの。今度のそれはパウ・アーマーの形をしていた。
全てを纏めて、持続式圧縮波動砲で押し潰す。その一撃はそのままバイドさえもを貫いた。
激しく光、バイドを焼き尽くす破壊の光。
けれど、その全てが駆け抜けたその後にはまたしても。
無傷の、バイドの姿があった。

交戦を初めてもう随分と長い時間が過ぎ去っていた。
幾度となくレーザーが、ミサイルが。そして波動の光がバイドを焼き尽くした。
それだけの攻撃を繰り返しても、尚。バイドは無傷のままであった。
どれだけの力をもってしても、科学の粋と、未知の魔術を合わせたとしても。
それでも尚、バイドに傷一つつけることができないのである。

攻撃自体は、さほど苛烈というわけではない。
むしろ本当にそれは攻撃なのだろうかと思うほどなのだ。
ただ、無作為にバイドを生み出し続けるだけだったのだから。
もしもそうでなければ、これほど長い時間を戦い抜くことはできなかっただろうが。

そして、一見どちらも無傷に見える戦いにも、変化はやがて訪れる。
それは間違いなく、人類にとって不利な形で。

「っ……ついに、魔法も限界ってわけね」

魔法によるラストダンサーの装備変更。
それは、魔法少女の魔法によって為されている。
そういう魔法を持ったソウルジェムが、ラストダンサーには搭載されている。
けれど、それが魔法である以上、代償にソウルジェムには穢れが蓄積されていく。
それを取り除くための材料。魔女の死骸から採取されることのあるグリーフシードが
ついに、底をついてしまったのだ。
装備を変更できるのも、恐らく次が最後だろう。


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