過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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465: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/19(土) 21:30:32.30 ID:HIbkqNWz0
恙無く自らの主張を終え、九条はどこか胸を張って地球連合軍司令部からの返答を待っていた。
その返答はしばしもたらされることはなく、どうやら相当に議論は紛糾していたことが見て取れた。

「……本当に、できるのかね?」

やがて、静かに尋ねるような声が一つ、放たれた。

「任せていただけるなら、必ず」

僅かな沈黙、そして。

「改めて貴官に一個艦隊を預ける。人員の選別は貴官に一任する。
 速やかに火星に戻り、そこで部隊を編成した後ゲイルロズに向かえ。以上だ」

その指令は、九条の元へと伝えられた。

「……了解」

その重々しい声に、九条は変わらず淡々とした口調で答えるのだった。
そして、それを最後に無数の立体映像は次々に掻き消えていった。
全ての立体映像が消え通信が途切れ、会議室は暗闇に閉ざされた。

だから、それを見るものは誰もいなかったのだ。
その目を爛々と輝かせ、静かにその牙を剥き笑う、九条の姿を。


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