過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
1- 20
516: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/05/24(木) 22:17:47.55 ID:9hN7J/Nz0
「タツヤは、もう寝てるのかい?」

「うん、よく寝てるよ。だけど……」

「またまどかの部屋で寝てるのか。まったくあの子はもう」

もうすぐ五歳になるってのに、と詢子は小さく苦笑した。
まどかの死というイメージは、幼いタツヤにも容赦なく降り注いだ。
はたしてその意味を正確に理解できていたのかはわからない。
それでもまどかの名前を口にするたび、ほんの僅かでも切なげに顔を歪める両親の姿を見続けて
今ではタツヤは、まどかの名を口にすることはなくなってしまった。

その代わりなのだろうか、タツヤはまどかの部屋で眠るようになった。
毎日掃除は欠かしていない。部屋の中はほとんど変わっていない。
だからこそ些か少女趣味が過ぎるその部屋の中で、彼は毎日寝起きをしていた。
きっとそれは、まどかのことを忘れたくないという思いの表れだったのだろう。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
567Res/572.13 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice