過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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◆HvWr2kWl99Dz
[saga sage]
2012/05/24(木) 22:21:59.75 ID:9hN7J/Nz0
「そっか。まどかは……本当に世界を救ったんだな。すごいや、本当に」
「本当だね。まどかは間違ってなかったんだ。すごいな、僕達の子供は」
そう言って、詢子も知久もどこかはにかんだように、弱弱しく笑った。
「信じて……くれるんですか?」
こんな信じられないような言葉を事実であるかのように受け止めている。
そんな姿は、かえってスゥには信じがたかった。
「普通だったら、信じられることじゃないだろうね。
……でも、あの時確かに僕達の理解を超えることが起きていたのは事実なんだ。
だとしたら、君が言っているようなことも、起こってもおかしくはない。僕はそう思った」
「それに、あんたは嘘をついてるようには見えない。嘘をつくにしたって、あたしらを騙す理由なんてないだろ。
……なんて、格好つけて言ってるけどさ。本当は信じたいだけなのかも知れないや、まどかが生きてるって」
「そうだね、僕も結局はそうなのかもしれない」
二人は顔を見合わせて、かすかに笑みを浮かべた。
結局のところ、二人はどこまでもまどかの親だったのだ。
まどかが生きていると聞けば、それがどれほど途方もない話であれ、信じたくなってしまうほどに。
それほどまでにまどかを愛していた。
だからこそ、こんな話を信じてくれたのだろう。
そんな思いが胸の中に染みこんできて、思わずスゥは目の奥が熱くなるのを感じた。
けれど同時に、そんな家族が自分にはいないことが、少し寂しくも思っていた。
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