過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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◆HvWr2kWl99Dz
[saga sage]
2012/05/26(土) 21:03:22.31 ID:UDXMKSJP0
「そうして導いた先が、あの太陽系規模のナショナリズムかい?
まったく馬鹿げてるよ。どうしてわざわざ人類同士の同士討ちなんてことを始めようとしているんだい?」
その少女は、今尚熱弁を振るうあの男の娘。
そして彼の弁が世界を席巻するようにと願い、契約を果たした魔法少女。
すなわち、この太陽系を巻き込む大きな戦争の元凶こそがその少女であった。
たった一人の少女の願いが、これほどまでに大きな戦乱を巻き起こしているのである。
その事実にはいくらかの驚愕を覚えつつも、そんなことをする理由が、未だ持ってキュゥべえには理解ができなかった。
「人類の歴史をずっと見てきたのに、貴方にはその理由が分からないんですの、インキュベーター?
人類の歴史は戦いの歴史よ。人はより多くの富を望み、繁栄を望み。終わらぬ戦いに明け暮れてきた。
そしてその戦いの中でこそ人は進化して、あらゆる業を飲み込みながら突き進んできたのよ」
どこか陶然とした表情で、少女は戦いこそが人類の本質であると語る。
「その影に、一体どれだけの願いがあっただろうね。有史以前からボク達は人類に関わってきたんだ。
むしろそれは人類の所業というよりも、ボク達の成果であるかもしれないよ?」
「けれど、今回はそうではなかったわ。バイドという恐るべき敵と、人類はその死力を尽くして戦い抜いてきた。
確かに貴方がもたらした技術のお陰でもあったけれど、それだけではなかったもの」
これにはキュゥべえも閉口せざるを得ない。
確かに人類は、インキュベーターという種が抗し得なかったバイドという天敵に対して
独力での戦いを繰り広げ、これを撃退せしめていたのだ。
それは人類の力としか言うべき他なく、インキュベーターの敗北に他ならなかった。
「バイドは理想的な外敵だったわ。けれど、彼らは少しやりすぎた。
人類の力はかつてないほどに、飛躍的に膨れ上がりはしたけれど、彼らはそれ以上に強大だったもの。
いくら発展を遂げても、人類が全滅してしまっては意味がないでしょう?」
「だからキミは、人類を更なる戦いに駆り立てようとしているのかい?それも、今度は人間同士で」
「――ええ♪」
そして少女は、飛び切りの笑みを浮かべてその問いを肯定した。
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