過去ログ - 魔法少女隊R-TYPEs FINAL2〜ティロ・フィナーレの野望〜
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7: ◆HvWr2kWl99Dz[saga sage]
2012/03/24(土) 18:40:22.29 ID:HKWzWsc10
「ねえ、ルネちゃん。……今戦っている英雄。彼女はどうしたら勝てるかしらね」

そんな嬉しそうな様子を見せるジーグルーネに、直通の回線を通じてマミは尋ねた。
その言葉に驚いたかのように、機体の動きを止めて、ジーグルーネは。

「え……おねえちゃん、どうして……そんなこと、聞くの?」

戸惑いがちに言葉を返したジーグルーネに、マミは小さく笑みを浮かべて答えた。

「さあ、どうしてかしらね。……多分、ルネちゃんは知ってるんじゃないかな、って。
 あんな、途方もなく強大なバイドを……倒す方法を」

ジーグルーネは、その言葉に息を呑む。
まるで、そんな風に言われることなど予想だにしていなかったのだろう。
その言葉を聞く周囲の少女達もまた、その言葉の意味を理解できなかった。

「あれは、いつのことだったかしらね。……私がまだ、ここに来る前のことよ」

そんなジーグルーネをよそに、マミは静かに記憶を辿る。
辿れば記憶は手繰られて、明確な映像として脳裏に浮かぶ。
大丈夫、まだ、忘れていない。

「あの頃の私にも、今の貴女達に負けないくらい、大切な仲間達がいたわ。
 その中のある少女が、私にいつか話してくれたのよ。……暗黒の森の番犬のことを、ね」

それは、もう随分と昔の話。
グローリアにて、バイドと化した少女達との交戦を終えた後のこと。
その時ほむらは、その事実を彼女達に伏せていた。
そして結局、誰にもそのことを告げることなく彼女は散った。

けれど、どこかでその少女はそれを知ったのだろう。
人がバイドとなり得ることを、その少女は知っていたから。
その時対峙したあの敵機達が、その元は人であったということを察してしまったのだろう。


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