2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/03/24(土) 01:35:21.05 ID:g7u4wL9u0
「・・・は、ははは・・・うぇっぷ」
もう、苦笑いしか出てこなかった。抑えても、吐き気が止まらなかった。
それほどまでに、コレは異質だ。
(長期休暇突入のテンションに任せて調子に乗るんじゃなかった・・・)
意気揚々とまず一口、確認作業にもう一口、奇跡に賭けてさらに一口。
計三回だけ口を付けた目の前のアツアツ料理――苦瓜と蝸牛の地獄ラザニアを
恨みがましく見つめながら、上条当麻は己が愚行を省みた。
一応、勝算はあったのだ。
ゴーヤにエスカルゴなんて明らかに地雷っぽいその料理を頼むにあたり、一応思考は行ったのだ。
つまるところ。学園都市では実験商品として数々のゲテモノ食品が売られている。
それらゲテモノな品々はあくまで商売を考えない、データを取る為の商品にすぎない。
だからデータを取れればお役御免、つまり大抵の実験商品は期間限定のものであり、
そして、今回のラザニアにはそう言った文句がついていなかった。
だからきっと実験商品ではない。そう考えた。
そもそも、ここは敷居も何もない一般的なファミレスなのだ。
人口の八割が学生であるこの学園都市の一角にあって、時には小学生も利用する
そのファミレスが一般受けしない、それこそ舌の肥えた金持ち達が
わざわざ高い金を出して食べたがるような珍味を出したりはしないだろう。そうも考えた。
だから頼んだ。
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