過去ログ - いいひと多めの『禁書目録』
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)[saga sage]
2012/03/24(土) 01:46:13.13 ID:g7u4wL9u0


その少女が上条と相席になってくれたのは、彼にとって珍しく幸運な出来事だったと言える。
先程いかにもバイトっぽいウェイトレスがご案内したお一人様。それが御坂美琴だった。
そのご案内の途中見知った黒いツンツンヘアーを見つけた彼女は、
上条を伴ってお一人様から二名様へ成長進化したのだった。
その後、軽く世間話を交えつつ注文を終え。そこで彼女は気が付いた。
上条の手が全く進まないことに。
無論、理由は言うまでも無くその料理がクソ不味いからだ。
そして当然、美琴はそれを知るはずもない。なので尋ねられた上条は、
ちょっとしたいたずらのつもりで、「一口食べてみるか?」とそう言ったのだが――。



「・・・それにしても、いいんですか? これ全部食べちゃって。こんなおいしいのに」

「あ、あぁいいんだ別に。いや、ははは、俺も割とイケるかな〜?とは思うんだけどさ。
 ゴーヤの苦みがちょっと合わないかなーなんて思って、みたり、は、ははは・・・」

「へぇ〜・・・先輩って結構グルメなんですね」

(イエ全然ソンナコトナイデスッ!!)


表面で乾いた笑いを浮かべつつ、内側で後輩へ残飯を押し付けてしまったという
よく分からない罪悪感に苛まれる上条当麻。・・・相手がおいしいと言っているのだから
気にする必要は無さそうなものだが、それでもそう考える辺り
やはり彼の人間性、その一端が垣間見えるような気がする。





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