過去ログ - ペルソナっぽい悪魔設定のシェアワでお話を書いてみたい人集まれ
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110: ◆2PnxfuTa8.[sage saga]
2012/04/02(月) 16:14:46.00 ID:KQfcG9UG0
【ブギーマンは笑ってる 第十四話「セシアの翼」】

「ねえ妲己、死んだお父様の練った計画は理解できるけどさあ
 ……あの脳筋は従うとしてあっちの似非紳士は本当に私達の言うこと聞くの?」

 妲己の屋敷にある大きな浴室。
 ブギー達が帰った後、朔夜と妲己はそこで二人きりで今日出会った二人の男について話していた。

「うーん……朔夜ちゃん」

「なに?」

「ここでは名前で呼んでくれないかな?
 子供の頃から一緒にいる朔夜ちゃんくらいには名前で呼んでほしいし」

「……もう、あんた分かってるの?
 名前で呼んだら力が使えなくなっちゃうんだよ?」

「ここでくらい人間として朔夜ちゃんと一緒に居たいなあ……なんて」

 朔夜の顔が一気に赤くなる。

「あ、朔夜ちゃんの顔赤くなってるー!」

「お、お、お風呂が熱すぎるのよ!あの使い魔共湯加減を間違えたわね!
 あ、ああ、後でお仕置きしてやるんだから!」

 朔夜は妲己に背中を向けてブツブツと文句を言っている。
 妲己はそんな彼女に背後から抱きつく。

「ひゃあ!」

「照れてるところもかーわいいー!」

 妲己は朔夜に頬擦りをする。

「からかわないでよもう!」

 声色だけ見れば怒っているように聞こえなくもない。
 しかし表情は満更でもないという彼女の心境が滲み出るようだ。



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