過去ログ - ペルソナっぽい悪魔設定のシェアワでお話を書いてみたい人集まれ
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149:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/05/13(日) 20:20:10.48 ID:u62Sw9+ao

 トラックの中にしばしの静寂が落ちた。
 数秒待って、サラは口を開いた。

「あなたは強力な悪魔憑き、ミスターサラマンダーの使徒ね」
「どう思います?」
「それ以外に考えられないわ」

 言って、サラは念じた。
 その瞬間、目にもとまらぬ速さで使徒の顔面に小さな火球が飛んだ。そして命中する。
 空気が破裂した音が響いたが、ただそれだけだった。
 使徒は無傷で銃を構えていた。微動だにしない。ひるむことすらなかった。

「火蜥蜴の悪魔憑き、およびその使徒は熱に耐性ができる。やはり当たりね」

 サラマンダーの皮等は炎にくべても燃えないという。それと契約した悪魔憑きたちもその特性を受け継いでいる。
 そのため、少しの温かさすら感知することはない。

(わたしはあの日以来ぬくもりを感じたことはない……)

 沈みがちになる気分と視線を、なんとか維持して彼女は使徒を睨みつけた。

「彼の場所は分かった。もうあなたに用はないわ。消えなさい。さもなくば殺すわよ」
「あなたに訊きたいことは一つだけです」

 使徒はこちらを無視した。

「マスターの情報をどこから手に入れました?」

 サラは、少し考えて。それから答えた。

「腕のいい情報屋から。それ以上は言うつもりはないわ。というより彼のことはわたしもよく知らないの」

 その瞬間。サラが言葉を終えるか終えないかのその瞬きの間に、拳銃が火を噴いた。



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