過去ログ - ペルソナっぽい悪魔設定のシェアワでお話を書いてみたい人集まれ
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仮面ニャルライダーホテップ第三話
[saga]
2012/05/14(月) 22:52:53.91 ID:OpaskbWw0
「それでねえ、早希ちゃんが怒られちゃったの」
「ははは、それは運が悪かったな」
水族館。
この街にある水族館は子供の頃よく遊びに来た場所だった。
この年になってしまうといくことは少なくなってたがそれでも大悟は偶にこうして妹にここへと連れ出される。
「愛奈は学校が楽しそうで良いな」
「うん、友達が居るから」
「そういう友達が居て良かったね」
友達、その言葉に大悟の胸はシクシクと痛む。
自らの手で友と両親を殺めた痛みが彼の胸からは消えることはない。
だがそれでも笑顔を作って喜んでみせる。
「お兄ちゃんのおかげだよ」
「僕が?」
「あの事故からお兄ちゃんだけでも帰ってきてくれたからまた学校行こうって思えるようになったし」
「そっか……」
心が削られていく。
しかしそれでも笑顔は崩さない。
彼女が今過ごす平和で普通な日常は壊す訳にはいかないから。
過去に不幸が有ったとしても、平和な日常はそれを唯一塗りつぶしてくれるものなのだ。
だから大悟は幾ら辛くてもそれを顔に出しはしない。
仮面を被る。
「そういえばなんで愛奈はここが好きなんだい?」
感情が表に出てしまう前に話題を変える。
「素敵じゃない?この水中トンネル」
「水中トンネルねえ……」
この街の水族館には全長24mほどの水中トンネルがある。
真下から見上げる魚群は確かに驚かされる。
大悟は見慣れない魚がこちらに向けて泳いでくるのを見つける。
「あ、あの魚なんだろう?」
大悟は愛奈に魚の名前を尋ねる。
彼女はこの水族館に居る魚を全て覚えているのだ。
「え?あれはねぇ……」
愛奈が首を傾げる。
「あれは……」
魚は真っ直ぐ真っ直ぐにこちらに向かってくる。
水槽があるというのに止まる気配を見せない。
「お兄ちゃん、私あんなの見たこと無い!」
次の瞬間、その魚は水槽を破って愛奈に襲いかかった。
大悟は彼女を抱きかかえて大きく飛び退く。
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