過去ログ - ペルソナっぽい悪魔設定のシェアワでお話を書いてみたい人集まれ
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◆2PnxfuTa8.
[saga]
2012/03/25(日) 06:10:46.19 ID:LHHBFT2R0
「着きましたよ」
箱を降ろして蓋をあけるブギーマン。
中には怯えた瞳の粗末な衣服を着た子供と潰された何匹かのグロテスクな形状の虫とそれの出した白く濁る体液。
特に虫の体液でベトベトになっており、まるで乱暴された直後のようだった。
「なんですか悪魔を見るような顔で人のことを見るなんて失礼でしょう」
ブギーは見た目以上の怪力で子供をひょいとつまみ上げてバスルームに放り込む。
「勝手に身体でも洗いなさい、私は面倒なので後回しにさせていただきます」
ブギーは箱の中を覗き込む。
「やれやれ、いつの間にそっちに紛れ込んでたのやら……
まあ良いか、教える手間が省ける」
ブギーの指の皮がゆっくりと裂けて中から先ほどと同じような蟲が現れ箱の中の蟲の死体を食べ始める。
その様子に満足した彼は更に何体かの蟲を箱の中に注ぎ込み、その中に先程の市場でついでに買ってきた骨付きの生肉を放り込む。
「さて……と」
そこで彼はバスルームが静かなことに気がつく。
遠慮など無くドアを開けると子供がバスタブの底で震えていた。
「……どんだけビビってるんですか」
いきなり買われて得体のしれない虫の入った箱に突っ込まれたらこんな反応になってもおかしくはない。
子供としては予想もしていないという意味ではそちらのほうが恐怖だった。
「さっさと身体を洗ってこの服に着替えてきなさい
さもないと先ほどの虫に貴方を食べさせますよ」
ブギーはメイド服をバスルームに置いてそのまま出ていく。
流石に脅しが効いたらしくバスルームからシャワーの音が聞こえてきた。
箱からは相変わらず骨をバリバリ噛み砕く音が聞こえる。
しばらくすると服を着て子供がバスルームから出てきた。
「おや、出てきましたか
それでは遅ればせながら自己紹介をさせて頂きましょう
私は悪魔憑きのブギーマン、魔的属性(パターン)は『蟲』、術分類(カテゴリ)は『使役』、その能力(モーメント)は『使い魔』
五大元素に分類されないレアな属性なのが自慢です
ある目的のために世界を渡り歩いていますがまあ貴女には関係のない話です
貴女は黙って私の従者をやっていればいいのです
ところで貴女をこれからなんと呼ぶか決めたいのですかよろしいでしょうか?」
蟲の世話と聞いた瞬間、子供の顔が恐怖と嫌悪でゆがむ。
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