過去ログ - ペルソナっぽい悪魔設定のシェアワでお話を書いてみたい人集まれ
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機械人形
[saga]
2012/07/14(土) 02:33:46.53 ID:Vcqxz0Pz0
-両目を持ったウグイスは世界の姿に感動し-
わたしは日本については何も知らない、父も母もあの地で生まれ死んだ、昔のわたしはあの地が世界だった
どれだけ広いと言われてもあの家、街、あの麦畑、それだけがわたしの世界だったなのに
あの日、世界は死んで、わたしも死んだ
あの廃墟の中から見た世界はただ広いだけだった
そして、あの時彼に出会い、わたしが生まれた
今もよく思い出す、あの時の絶望も敗北も憎悪も彼あってこその今がある
そんなことを思い出しながら、今わたしは村にいる
ここは山中の廃村だったところをボスがここを買取り、今はなんとか復旧作業中だ。
雑草は家々の至る所に伸び伸びと生え、禍々しいキノコが生い茂りかつての人の気配は最早何処にもなく
ただ屋根があるだけだった。
蒸し器の中にいるような暑さに虫の声に私達は
ダウンしていた
そんな中、ボスとおっちゃんは平然と作業を続ける
「あつーいー、どーしてこーなった」
「まだ元気じゃねぇかよさっさと手伝え」
「どーしてこんな辺鄙なとこにしたのさー?もっと街の近くでいいじゃん」
そうつぶやくと部屋の奥から
「猫ちゃんもわかってるでしょ、治安が良くて人が殆ど来ない為にもここが一番いいんだから多少の不満は我慢する」
「「「姐さん!!」」」
「誰が姐さんだ!!!普通に呼べ!!」
「だってイメージに合わねーもん」
「姐さんは姐さんだろそれ以上も以下もねぇ」
「アッネッサン!アッネッサン!アッネッサン!」
ボスが感電し、肉の焦げる臭いを嗅ぎながらわたしは
「でもここじゃ以前より色々とキツイよー、肉はー?魚はー?飼うには狭いしそんなに土地広くねーしこのままじゃ飢える」
「そんな心配しなくていいわよ、大体のものは買い出しで済ませられるからそこまで苦労しないわよ」
「そうだぞ、そこまで財源は逼迫してはいない。てぇか手伝え、また野宿とか嫌じゃん」
「そうだぞ"猫被り"くん、私もようやく趣味に興じることができるというものだ、なあ姐s」
…へんじがないただのしかばねのようだ…
「.......大体こんな山奥だけどこの程度、私達には関係無いでしょ」
そうだった、わたし達は悪魔憑きなのだからそんな事は気にしなくて良かったのだ
「でも見た目と言語のせいで普段の買い出しは俺とボスぐれぇだな他の奴らじゃ警戒されちまう」
「ふふふ、こんな私でも役に立つのだよ、どうだい、羨ましいか羨ましいのかはははははh....」
皆はボスを黙殺し「じゃあ続けるか」と作業に戻った
いまはこんなに狭くなった世界だけどこの世界は美しい
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