過去ログ - ペルソナっぽい悪魔設定のシェアワでお話を書いてみたい人集まれ
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56:ほいッスる ◆2PnxfuTa8.[saga ]
2012/03/26(月) 21:38:38.43 ID:EKup6GzM0
「あ!」

「どうしたのですかクライン?」

「無い!無いんです!貰った宝石が!
 どうしようせっかくもらったのに……
 もしかしてあそこで落としちゃったんじゃ……」

「あーそれなら大丈夫ですよ」

「え?」

 一般道に出ると信号の前で車は止まる。
 カーン、と高音をあげて車に乳白色の宝石がぶつかり、ボンネットの上に転がる。

「先程の爆発でここまで吹き飛ばされてきましたから」

「そんな事あるんですか?」

「今その嬢ちゃんはなんて言ってるんだ?」

「そんなことあるんですか?だそうです」

「嬢ちゃん、そのイヴィルベリルは俺達悪魔憑きにとっては運命の石であり運命切り開く意思の象徴でもある
 だから決してその石から離れることはできないんだよ
 だからってブギーみたいに粗末に扱う奴はほとんど居ないけどな」

「ブギーさんジャックさんはなんて言っているんですか?」

「その石には不思議な力があるから無くしても心配しなくて良い
 だそうです」

「そうなんですか、教えてくれてありがとうございます」

「だそうですよ」

「いや分かんねえよ」

「教えてくれてありがとうジャックさん、だそうです」

「なるほどね」

 車内にしばし沈黙が広がる。

「しっかし……もう“蝕”の時期か」

 ウルヴィーが物憂げに窓の外を眺める。

「この際です、クラインには我々のことについて急いで教える必要が有りそうですね
 悪魔憑きの助手として働いてもらっている以上は知らないでは済まされないですし……」

「そうだな、それが良い」

「ひと月でどこまでできるやら……」

 二人がため息を吐いたのは同時だった。 
 
【ブギーマンは笑ってる 第四話「Sitting On The Dynamite」続】


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