過去ログ - ペルソナっぽい悪魔設定のシェアワでお話を書いてみたい人集まれ
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80: ◆2PnxfuTa8.[saga ]
2012/03/29(木) 12:19:27.58 ID:KS3f81tB0
「ブギーさん、今日は何処へ行くのですか?」

「今日はホテルで貴方の修行をしようかと思います」

「分かりました」

「体調は回復しましたか?」

「はい、もう元気です」

 思ったよりも早く馴染んだものだとブギーは驚く。

「心理的な拒絶が無いことが原因でしょうかね……」
 
 彼は小さな声でつぶやいた。

「では貴方にはまず虫の使役を練習してもらいましょうか」

「はい」

「まずは……そうですね、先日植えつけた卵が育っている筈ですから蝶を出してみてください」

「はい」

 クラインのスカートの下から白と黒の二匹の蝶が現れる。

「よく出来ましたね」

「えへへ……ほめられちゃった」

「でもほんとうに大事なのはこれからです
 気を緩めないでくださいよ」

「はーい」

 蝶はまるでそこに花でもあるかのようにクラインの周りをふらふらと飛び回る。

「そもそも人間の扱う魔術と悪魔憑きの扱う魔術は根本こそ同じですが意味合いは少々違います
 悪魔憑きの魔術は能力から派生したものであり、方向性が決められてます
 しかし人間の魔術は魔力を与えられた悪魔憑きの影響は有りますが訓練次第で様々な方向に伸ばせます
 たとえば今は貴方の魔術は虫を使っていますが訓練を積み重ねれば
 魔力を通す回路に蟲を使うだけでまったく別の属性の術を使うことも出来るでしょうね
 無論虫が嫌うような魔術は不可能ですけど」

「そうなんですか?」

「ええ、まずは基礎ができるようになってからですけどね
 という訳でまずは基礎から
 虫を操ってこのホテルの外から花の花粉をとってきなさい」

「花粉ですか?」

「ええ、微量で構いません
 ただし貴方はここから動いてはならない
 虫に花粉をとってこさせてこの部屋に戻ってこさせるのです」

 クラインは窓を開けて二匹の蝶を外へ出す。
 初めてにしては上手く蝶と魔力回路を結んで操っている様子だった。
 とはいえブギーのように片手間で操るというわけにもいかず目をつぶって一生懸命に集中している。
 
「さて、貴方が一生懸命に虫を操っている隣で私は悪魔憑きのことについて授業をさせてもらいましょうか」

「え、いまちょっと後にしてください!
 鳥が!私の虫が鳥に襲われてるんです!」

「それを上手く回避するのも含めて修行ですよ」

 ブギーマンはクスクスと笑う。



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