過去ログ - ペルソナっぽい悪魔設定のシェアワでお話を書いてみたい人集まれ
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◆HvWr2kWl99Dz
[saga sage]
2012/03/30(金) 01:20:34.89 ID:/gtP5Ro00
「おや、また君かい。生きていたとは嬉しいね」
闇の中から現れたのは、ロングコートを着た人影だった。
背は私よりも頭二つほども低い。要するに、まだ子供と言って差し支えないような背格好。
「前は不覚を取りましたが、今度はそうも行きませんよ」
「いやいや、全く。私も人気者だな、こんな何度も追いかけてきて貰えるだなんてね」
「っ!戯れるなっ!!」
声は声変わりした丁度くらいだろうか。
そんな少年の声。耳ざわりのいい感じの声だ。
名前も知らないこの男の子は、以前に一度、私が倒したはずの相手。
とどめは刺さなかったけれど、こんな短時間で再び戦えるようになるとは思わなかった。
もっとも、人外じみた回復力はお互い様、といったところなんだろう。
軽く腰を下ろした人影、コートの袖に隠れ気味のその手の中に、何か黒い物が生じた。
それを確認するや否や。私はすぐさま路地へと飛び込んだ。
その後を追って、すぐに響いた発砲音が二つ。
「相変わらず、街中で好き勝手ぶっ放してくれちゃってさぁっ」
回避は成功、と言いたいところだが、この程度でよけられるほど甘くもない。
放たれた銃弾は、その軌道を不可思議に捻じ曲げ路地へと飛び込んでくる。
あの少年の持つ力、それがどうやら銃弾の軌道を操るようなものであるらしい。
こんな便利な能力があるのなら、真っ向勝負などせずに狙撃銃でも持てばいいだろうに。
そんなことを考える間もなく、軌道を曲げた銃弾は私の元へと飛び込んでくる。
そして回避することも敵わず、二発の銃弾は私の腹部を貫いていた。
腹の中が焼けるように熱い。痛い。思わずそのまま倒れこんでしまいそうになるのを堪えた。
更に続けて発砲音。今度は四つ。
「再会を喜ぶ暇も与えてくれない訳?随分と乱暴じゃないかっ!」
ここに留まっていては蜂の巣だ。幸い足は撃たれていない。
それに、銃で撃たれたところでこの身体には、さほど効果はない。
……もちろん、痛いことは痛いのだが。
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