過去ログ - ペルソナっぽい悪魔設定のシェアワでお話を書いてみたい人集まれ
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93: ◆2PnxfuTa8.[saga]
2012/03/30(金) 22:55:07.72 ID:kkKQA7J30
【ブギーマンは笑ってる 第十話「ウルヴァリン」】

 ダンベルやベンチプレスなどのトレーニング機器とプロテインだらけの部屋。
 その部屋の中央の床の上で一人の女性が眠っていた。
 先日ブギーマンの悪魔憑き“ウギー・ブギー”に倒されたバチカンの武装修道女
 名前はアリア・マーガレットという。

「……おい」

 ウルヴィーはアリアの頬をペチペチと叩いて起こそうと試みる。
 
「おーい、起きろー!」

 ペチペチ

「おーきーろー!」

 ペチペチペチペチ
 その時、女性のまぶたが開く。

「きゃあっ!?」

 女性は驚いて後ろに後退るがバーベルに躓いて転ぶ。

「待て待て待て、別にとって食おうって訳じゃねえんだ
 むしろ助けてやったんだから感謝くらいしてほしいもんだ」

「や、やめて!来ないで!来ないでください!」

「あらら、ブギーのやつによっぽど怖い目に合わされたらしいな
 まあ落ち着いて俺の話を聞けよ」

 ウルヴィーの話も聞かずに彼女は走りだす。
 が、彼は跳躍して天井を走り先回りして彼女の眼の前に立つ。

「だから……話を聞けってば」

 爪を喉元に突きつける。
 アリアは動けない。
 動けなくて、何もできなくなり、最後には泣いた。
 大声で泣いた。
 その場にへたり込んでまるで子供みたいに泣いた。

「……どうすりゃいいんだこれ」

 アリアは未だに泣き続けてる。

「おいシスター聞け!俺はお前の敵じゃねえ
 とりあえずあんたが可哀想だったから助けてやったんだ
 そこだけはとりあえず理解しろ!」

 大声がよくなかったのか更に激しく泣いている。



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