過去ログ - 阿良々木暦「怪異なんて、本当はいないのだから」
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16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/03/26(月) 09:34:57.30 ID:byhzbXIvo
「ある女の子にはずっと前から好きだった男の子がいました。
その子と二ヶ月前に初めて言葉を交わす事ができ、自分と友達になって欲しいと言います。
深夜に会う事もあり、互いにいろいろな話をします。
彼は自分のアピールに気が付いてくれているのでしょうか?
でも、嫌われてはいないのは確実です。むしろ自分を好いてくれている気がします。

ある日、その彼に自分の秘密がバレてしまいました。
その時に彼は、なんと頼もしいことに自分を助けてくれると言います。味方してくれると言います。
事実、彼は私を助けてくれました。彼の助けが無ければ私はもっと辛い状況になっていたかもしれません。

それからも彼との交流は続きます。

何かと口実を作っては、放課後に彼と二人きりになって会話を楽しみます。
こんな時間がずっと続けば良いのになぁ。こうして少しずつ仲良くなって、いつか彼とお付き合い出来たら良いのになぁ。

そんな放課後に、彼の口からある別の女の子の名前が出ます。
クラスメイトの中でもとびきり美人な子の名前です。
まさかと思うけど、そんなわけないと思い、その女の子について知っていることを話してみました。

数日がたち、彼とその女の子はお付き合いを始めたとの報せを、彼の口から聞きました。」

「・・・。」

「あんなに思わせぶりな態度をとっておいて、あんなに仲良くしてくれて、あんな風に助けてくれたのに、
彼は自分とは違う人を選びました。
数年間おもいつづけて、この数ヶ月間いっしょに過ごした彼は、
話し初めて数日の女に奪われました。」

「・・・。」

「そりゃあ暴れたくもなるよねえ?、阿良々木君」

「僕は・・・」

「そして、女の子は決意します。彼を奪い返そうと。」

「忍野、もう、」

「一大決心して彼を呼び出し、無理やり押し倒すまでは上手くいきました。
告白もしました。
あとは、事実さえ作ってしまえば。と思った矢先、彼は言いました『僕が好きなのはお前ではない』と。」

「・・・。」

「と、言うわけで彼女が一人で振られただけさ。
阿良々木君に告白して、振られて、泣いて帰っただけ。」

「一人で振られる事はできないよ」

「おっと、そうだね。言葉の綾だよ。
そして、どっちが悪いなんて話じゃあないし、阿良々木君は委員長ちゃんをブン殴って止めたわけじゃないから、安心してね。」

「・・・。」


猫に魅入られた少女、羽川翼。
彼女はその精神に猫を宿している。

その猫は彼女のストレスが高まった時に現れ、人格を乗っ取る
羽川は正気を失い、気が済むまで暴れ狂うのだ

と、言うのが羽川がつくり出した設定だ。
彼女は正気を失ってもいないし、狂ってもいない

ただただ暴れたくて、八つ当たりをしたくて、羽川は怪異を生みだしてしまったのだ

そして、その怪異を見た僕も。その怪異を体験した僕もまた
彼女が怪異に取り憑かれている事を望んでいたのだろう。


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