過去ログ - 結標「貴女なんて」白井「大嫌いですの」
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39:>>1[saga]
2012/03/27(火) 20:07:15.11 ID:TL+uDUOAO
〜3〜

御坂「何も覚えてないの?本当に何も?」

白井「ですの。大立ち回りをやらかして何人か拘束したところまでは覚えているのですがそこからは――」

銃弾で負った戦傷など掠った程度のものであったが、殺しきれなかった衝撃により頭を強かに打ちつけたのだと白井は語った。
昨夜は学園都市にあって今年初の大雪であり、それに足を取られた事も己の未熟さ故だと初春の淹れた紅茶に口をつけながら。

御坂「(……あの女じゃないのかしら?)でも犯人グループの顔は見たんでしょう」

初春「すいません御坂さん、それ以上は」

御坂「あっ!ごめん初春さん。ここから先は風紀委員(あなたたち)の領域だもんね。悪いクセだなー」

これじゃあいつ(上条当麻)みたいと御坂は舌をペロッと出して頭を掻き、佐天が桜色のギモーブを口に頬張る。
窓辺より窺える風車から昨夜の名残雪が陽射しを浴びて溶け出し、ポタポタと雫を落として行く様子が見て取れ。

白井「お恥ずかしい限りですの。どうやら一人取り逃がしたようで、それを思うと居ても立っても……」

初春「そっちの方は今、黄泉川先生達が総力を上げて洗い出しをしてくれているみたいです。ですから」

御坂「そうよ黒子。あんた最近ずっと支部に詰めてるんですって?初春さんからメールで聞いたけれど」

佐天「白井さんって生真面目ですもん。ワーカーホリックになる前に一足早い冬休みに入ったと思えば」

休むのも仕事の内ですよ佐天が肩をポンポンと叩くと、白井は曰わく言い難い表情を浮かべて御坂へと向き直り――
何か言いたそうに唇を開き、それを横一文字に結んで飲み込み、それもそうですわねと皆の言葉に首を縦に振った。
そこで初春も白井の手を握り、やや真剣な眼差しで白井を見上げながら言った。昨夜の一件は自分のせいでもあると

初春「昨夜も私の当直を代わってもらった時に起きた出来事なんです。ですから白井さんの抜けた穴は私が埋めますから……」

白井「初春……」

初春「約束して下さい。もう絶対にこんな無茶な真似はしないって。もし破ったら今度からお茶淹れて上げませんからね!!」

思わず水飲み鳥のように頷いてしまうほどの初春の強い言葉に、白井もわかりましたのと首を垂れた。
そこで初春は立ち上がり、では今から出勤して来ますと真面目な顔を作って敬礼して部屋を後にした。




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