過去ログ - 真・恋姫無双【凡将伝】その７ -SS速報VIP

過去ログ - 真・恋姫無双【凡将伝】その７

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859:一ノ瀬 ◆lAEnHrAlo.[saga]
2012/05/21(月) 22:25:00.74 ID:37E/uGcVo
覇気も露わに馬騰は洛陽を辞することを何進に伝える。

「涼州に、か？」
「うむ、兵を発する」

簡潔な会話に多くのものを込めて馬騰は笑う。

「なに、ここ洛陽よりも、戦働きの方が私には向いている。
　武勲引っ提げて再び馳せ参じよう」

ほとばしる気炎に何進も苦笑せざるをえない。
嗚呼、この、実直たる盟友は兵を率いてこそなのであろうと。

「存分に暴れるがいいさ。頼りにしてるぜ？」
「うむ、平らげてこようとも」

呵呵大笑。漲る気迫は英傑そのものを体現している。

「なに、黄巾賊か。
　全て涼州兵が食ってしまっても構わんのだろう？」
「クハ、頼りにしてるさ。頼りにしてるとも」

呵呵大笑。
何進は思う。この男だけは敵にしてはならんな、と。味方でよかった、と。

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