過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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166: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/04/30(月) 01:51:16.74 ID:riuFgEhho

「クスッ……賑やかな娘ね」

 周囲の椅子を蹴散らしながら去っていくさやか。
台風が過ぎた後のように静まり返ると、命が口を開いた。
まどかはというと、自分のことのように身を縮こまらせている。

 マミは、自然と笑みを浮かべていた。
さやかよりも、さやかのことで恥じらうまどかが可笑しくて、可愛くて、
もう少し見ていたい気分に駆られる。
 とは言え、このままでも可哀想なので、話を逸らしがてら尋ねてみる。

「面会時間とか病院って言ってたけど、誰かのお見舞い?」

「あ、はい。クラスメイトで、さやかちゃんの幼馴染の男の子なんですけど、
先月から交通事故で入院してて……」

「何? ひょっとして彼氏とか?」

 命が嬉々として口を挿むも、まどかは力なく首を振った。

「そういうのじゃないんです。でも、さやかちゃんは気に掛けてて、
よくお見舞いに行ってるんです」

 命もマミも、暫く何も言わなかった。いや、言えなかった。
 まどかが表情を曇らせていたからだ。軽い調子で語れる話でないことは明らかだった。




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