過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
1- 20
261: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/05/28(月) 02:57:04.92 ID:JqNzRaySo

 無理に話す必要はない。そんなことはわかっている。
 わかっていてもできない。
 すぐに実行できることでも、なかなか勇気が持てない。 

――はぁ……どうしてこうなっちゃうんだろう……。
臆病で、弱虫で、自信が持てなくて。
迷って、振り返って、立ち止まって。
私、そんな自分が大嫌い……。

 もし私も冴島さんみたいに、マミさんみたいに輝けたなら。 
先の見えない暗闇でも、迷わず前だけを向いて歩けるんじゃないかって思えるのに……。

 でも、どうすればいいんだろう。この人なら、その答えを持ってるのかな……。
 訊いてみたい。どうしても知りたい。
 今なら訊ける。うぅん、今を逃したらもうチャンスはないかもしれない。
 だから私は――

 まどかは胸に当てた拳をキュッと握り、鋼牙を見つめる。
そして、なけなしの勇気を込めて質問をぶつけた。

「あの……訊いていいですか? どうやったら、冴島さんみたいに強くなれるんですか?」

「……強くなりたいのか?」

 突然の質問に流石の鋼牙も戸惑ったのか怪訝な顔で訊き返すが、急ぐまどかへの配慮か、足は止めなかった。
 まどかは肯定も否定もせず、鋼牙の横を歩きながら話を続ける。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/567.33 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice