過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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◆ySV3bQLdI.
[ saga]
2012/05/28(月) 02:57:04.92 ID:JqNzRaySo
無理に話す必要はない。そんなことはわかっている。
わかっていてもできない。
すぐに実行できることでも、なかなか勇気が持てない。
――はぁ……どうしてこうなっちゃうんだろう……。
臆病で、弱虫で、自信が持てなくて。
迷って、振り返って、立ち止まって。
私、そんな自分が大嫌い……。
もし私も冴島さんみたいに、マミさんみたいに輝けたなら。
先の見えない暗闇でも、迷わず前だけを向いて歩けるんじゃないかって思えるのに……。
でも、どうすればいいんだろう。この人なら、その答えを持ってるのかな……。
訊いてみたい。どうしても知りたい。
今なら訊ける。うぅん、今を逃したらもうチャンスはないかもしれない。
だから私は――
まどかは胸に当てた拳をキュッと握り、鋼牙を見つめる。
そして、なけなしの勇気を込めて質問をぶつけた。
「あの……訊いていいですか? どうやったら、冴島さんみたいに強くなれるんですか?」
「……強くなりたいのか?」
突然の質問に流石の鋼牙も戸惑ったのか怪訝な顔で訊き返すが、急ぐまどかへの配慮か、足は止めなかった。
まどかは肯定も否定もせず、鋼牙の横を歩きながら話を続ける。
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