過去ログ - さやか「黄金の……狼……」 牙狼―GARO―魔法少女篇 第二夜
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263: ◆ySV3bQLdI.[ saga]
2012/05/28(月) 03:01:34.19 ID:JqNzRaySo

――絶望に暮れる人に希望を示せる、そんなあなたや彼女に少しでも近付ける。

 はにかんで頬を赤らめるまどか。
しかし、照れを誤魔化すような笑顔を向けられた鋼牙が彼女に応えることはない。
目を閉じ、何事か思案している様子。
 まどかが緊張しながら待つと、やがて鋼牙が目と口を開く。


「……無理だな」


 と一言。
 たった一言で、まどかの笑顔が凍りついた。

「え……?」

 まどかが発したのも、言葉にもならぬ掠れた疑問符のみ。
 それきり、いくら待っても続く答えは返らない。

「……それって、どういう意味ですか? 
やっぱり私なんかじゃできっこないってことなんですか……?
私、女だし、体も小さいし、運動も全然できないです……。
とても冴島さんみたいには戦えない、でも……!」

 魔法少女になれば変われるかもしれない。
 そう思っていたのに。

 まどかは歩みを止めない鋼牙に追い縋りながら震えた声で捲し立てるが、仕舞いには言葉を詰まらせてしまう。
 それでも問うと、ようやく鋼牙の顔がまどかに向いた。


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